
(2025/3/24 今宵の一枚から再編成)
春分の日の飛び石連休に岡山と高知を旅した。
なんで間の開いた2県なのかというと、アンパンマン列車である。
JR四国がアンパンマンを車両にあしらった特急列車をいくつか走らせており。
その中のひとつが、土讃線を走り、岡山と高知を結ぶ特急「南風」。
それに妻と2歳の息子を連れて乗るべく、岡山入りし、鉄路で高知へ、という旅だった。
岡山では倉敷に行き、妻子連れで美観地区を半日弱散歩して投宿した形だったが、高知では、妻がホテルで息子君をお昼寝させている間の2時間少しのあいだ、単独行動が許された時間があった。
そこで、配管探訪とレコード屋巡りを兼ねた街歩きに出たのだった。
配管のほうはさておき、巡ったレコード店は以下2店。


前者は、とても広く、CDも含めて幅広く充実した品揃え。
後者は、選りすぐってしっかり分類されている良いお店だった。そこで見つけたのが、タイトルに挙げ、冒頭に写真を置いた一枚。
レコ屋さんの棚で「Rugtime」というジャンルを設けてくれていたケースは初めてだった気がするので、「おっ」と思わず声が出た。
と、いうのも、ラグタイム、少し好きなジャンルで、スコット・ジョプリンの曲のレコードは前から一枚は欲しかったものの、見つけられずにいたからだ。
ラグタイムは19世紀末から20世紀初めのごく短い間にアメリカで流行ったシンコペーション多用する様式で、Jazzの前駆になってるとも言われるジャンル。ジョプリンは代表的作曲家。ジョプリンやラグタイムは知らなくても、代表曲なThe Entertainerを聴いたことがない人は居ないはず。
しかし、ジョプリンやラグタイムを私に意識づけてくれたのは、6、7年前に包装されていた、地元は大分県の味噌・醤油メーカー、フンドーキンのこのCMだったりする。
なにこの曲、かっこいい! と、思って調べたら、当時のフンドーキンのWebサイトのFAQ的なとこに記載が。 Scott JoplinのMaple Leaf Ragという曲。
素敵な曲を教えてくれて、ここでも、フンドーキンありがとう。と、いうのは関係無しに、我が家の味噌醤油はフンドーキンだ。
この曲がくだんのレコードの1曲目にしてラグタイムの代表曲。
(余談だが、大分県で広告に気合いを入れる企業として、いいちこの三和酒類、大分麦焼酎二階堂の二階堂酒造があるが、それに次ぐぐらいフンドーキンも気合いを入れており、大昔には、なぜかドレッシングのCMにジャン・レノを起用していた)
で、楽しみに買ってきたこのレコードに針を落とす。
例のきっかけになった曲、Maple Leaf Ragは、意外にも、落ち着いてしっとりとした印象。
季節でいうと、穏やかな秋口の日、みたいな。
ちょっとルンルン気味な演奏の曲もあるけど、基本しっとり。
昼下がりにカフェで流すにはもってこいじゃなかろうか。
Maple Leaf Ragに限っては、この盤の演奏よりも、もっとテンポがあって弾むような方が好み。
山中千尋のこの演奏がよい。
というか、山中千尋のこのアルバム良い。
(アルバム自体、ラグタイムの曲を中心をJazz的な再構築がなされ、言われなきゃ現代のJazz)
数珠つなぎで愛聴盤が増えてしまった。
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