Raspberry Pi OS(64bit) でJTDXを動かす

FT8

移動運用はPhone派である。

外で気持ちよく無線をやっている時に、PCは触りたくない。
というのもあるし、FT-818用のデジタルインタフェースを自作していて挫折したが故にへそを曲げている、というのもある。
じゃあ、CWは?というと、FT-818ではメカニカルフィルタ無しでは、CWは実用に耐えない。

しかし、ついに折れることにした。
移動用のFT8装備を揃えることにしたのだ。

ただ、ノートパソコンは持っていない。
プライベートでWindows機を触りたくない。
かといって、MacBookを買うのもなー。
と、いうことで、Chromebook上でLinuxを動かすのが気になっているところではあるが、ひとまず手持ちの機材でやれることをやろう、と、Raspberry Pi 4でFT8をやる準備をすることにした。

2月の頭に、64ビット版のRaspberry Pi OSがリリースされた、ということで、SDカードにはすでにそいつを焼いてある。

さて、JTDXのサイトからパッケージをダウンロードして、入れるか。
と、おもったら、JTDX公式サイトから
JTDX 2.2.0-rc155(RaspiOS Buster, compiled on Raspberry-PI4)
を、ダウンロード。

これって、64bit用なん?

と、おそるおそるインストールしてみようとすると、やはり入らない。

ええい、ソース落としてビルドしてやれ!
懐かしいなあ。むかしはいろんなものをソースからビルドしたもんだが、最近はすっかりパッケージダウンロードですむようになったもんなあ。

ググると、いい感じに手順をまとめてくれているサイトがあった。

Build JTDX 17.9 from source on RaspberryPi – N0KEG.COM

んー、しかし、JTDXのバージョンも、OSも違うから、ちょいちょい手順の修正・追加が必要だった。

とりあえず、下記の追加ライブラリを入れると、ほぼ上記のサイトの手順でHamlibとJTDXのビルドが出来た。
(Hamlib → 解凍したソース配下の bootstrapを実行。その後configure。特にオプションはいらなかった)

Hamlibは5分ぐらい。JTDXは、コンパイル中に晩飯食べたからどれだけ時間がかかったか不明だが1時間はかかっていないと思う。

sudo apt-get install gfortran
sudo apt-get install libboost-all-dev
sudo apt-get install qt5-default
sudo apt-get install qtbase5-dev qtchooser
sudo apt-get install qt5-qmake qtbase5-dev-tools
sudo apt-get install qtcreator
sudo apt-get install qtdeclarative5-dev
sudo apt-get install qt5-linguist
sudo apt-get install qttools5-dev
sudo apt-get install libqt5websockets5-dev

(別にまとめてインストールしてもいいんだけど、Try&Errorをやった順にコマンドコピペしてる)

しかし、JTDXのコードの一部にFortranで書かれてる部分があるんだな。
デコード処理のロジックはすんなり数式をコードに起こせるFotranのほうが書きやすいのかな。

とりあえずJTDXを立ち上げて、FT-991AMで使ってみることに。
CATとオーディオデバイスの設定もいちおう出来たみたい。
40mバンドのDX周波数をワッチしてみる。

おお、デコードできてるぞ!

ためしにQSOしてみるか、と、2mでCQを出してみる。

無事にQSOが出来た!

さて、FT-818用のデジタルインタフェースは、どうするか?
その話は次回。

移動FT8環境 with Pocke IF817Ⅱ + RasPi4 + FT-818

コメント

  1. 楠木@JA5KUF より:

    初めまして楠木@JA5KUF/1横浜と申します。
    respberrypi上でjtdxを動かしたいと思い立ちまして
    いろいろとリサーチ致しましたら貴局のこの記事に辿り着きましたです。
    手順を実施しまして問題にぶつかり、
    うまくいっていないのでご質問させてください。

    この記事内でご案内の10行のsudo apt-get install xxxxを全て実行し、
    その後、公開サイトのjtdx_2.2.159_amd64_ub20.debを実行致しますと
    エラーになってしまいます。
    エラーの内容は『ファイルのインストールに失敗しました。操作を完了するためのパッケージがみつかりません。詳細は、レポートを見てください。』となってございます。

    そこでご質問なのですが、
    ①この記事内の10行のsudo apt-get insatll xxxxの中で
     jtdx本体はどれに当たりますでしょうか?
    ②またjtdx本体のソースはどこから持って来れば宜しいのでしょうか?
    ③上記debパッケージを正常終了するにはどのように対処すれば宜しいでしょうか?
    ④debパッケージのレポートとはどこを参照すればよろしいでしょうか?
    ⑤raspberrypi上ではjtdxのアイコンがないのですが、
     jtdxを起動するにはどのように操作すればよろしいでしょうか?
    となります。

    当方、Linux・UNIXマシンはサーバ管理業務で触ったことがございますが、
    コンパイル作業は初めてですので少々困ってございます。

    お忙しい中大変恐縮ですが、
    何卒ご教示くださいますようお願い申し上げます。

    IC705にraspberrypiをUSB接続してパソコン代わりにコンパクトサイズで移動運用したいと計画しているところでございます。あわよくば有線接続から無線接続が出来れば上場と考えてございます。

    jtdxの公開サーバでバイナリー実行ファイルの提供が無くなってしまった様ですので
    貴局のコンパイルして実行ファイルを作成する方法しか頼る手段が無いのが実情でございます。

    お時間のあるときにコメントを頂ければ大変助かります。
    お待ちしてございます。
    何卒よろしくお願い申し上げます。

    本日は大変ありがとうございました。

  2. 楠木真一 より:
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